ミナミハコフグ              コンゴウフグ

ハコフグの仲間は危険が迫ると皮膚から毒を出します。
自然界では、その毒のため他の魚が死ぬことはないのでしょうが、なぜかハコフグの仲間は、他の魚から無視されています。
そのため、動作も鈍く生存競争から離れた、のんびりとした性格です。
しかし、強い歯を持っているため、他の魚が食べられない餌も平気で食べてしまいます。
この写真はチリメンヤッコが、うらやましそうに、ハコフグを見ているところです。

ミナミハコフグは意外と敏捷で頭が良く、いつも物陰に隠れています。
それに反してコンゴウフグは、どうも頭が悪いのかいつものんびりと泳いでいます。
どちらも1cmほどの幼魚は、信じられないほど不細工で可愛らしくて、いつでもどこでも人気者です。

ハコフグネットは、こんな可愛らしい小さな魚たちの住む海の素晴らしさを知っていただき、少しでも彼らが幸せに暮らしていけるよう守ってあげるために、はじめました。
どうか、”ちいさなちいさな魚たち”の声を聞いてやってください。


ミナミハコフグの体長1cmの幼魚

このページの最初の写真のハコフグの小さかったときのものです。本当に可愛らしく、水中に止まったまま自由に回転できる動きには驚きます。動作は意外と速く、まるで小さな玉が飛んでいるようです。眼が黒く、身体の黒い点々の中で目立たなくなっています。

もともと岩に付着した甲殻類等の生きた餌を食べているようで、確かめるために水を口から吹きかけたりして、なかなか慎重にチェックしてから食べるようです。

岩にキスをするように口を付けて食べるのが本来の習性のようです。

 

コンゴウフグの体長1cmの幼魚

ミナミハコフグとはかなり性格が違い、物陰に隠れたりせずいつもふわふわと浮いています。こちらの方が角張っていて黄色みが強く、眼が緑色をしているのですぐ解ります。

餌は結構貪欲に食べ、小さいくせに信じられないくらいの量を食べてしまいます。慎重さはあまりなく慣れてくると人の動きに会わせて寄ってくるのがとてもかわいい魚です。

2cmを越えるあたりから眼のうえに闘牛の牛のように角が出てきます。とどめは大きくなってから尾ビレがかなり長くなり口も突き出てくることで、本当に不細工を魚にしたようなでもとても愛嬌のある魚です。

ただし狭い入れ物に入れて運搬するときは注意が必要です。最悪の事態では体から毒を出すようで、一緒にいる魚はひきつったように痙攣しながら死んでしまいます。しかしコンゴウフグだけは死なずにすむため中和するか免疫があるようです。もちろん水槽に飼っているときにこの様なことは起こったことがありませんので、よほどの非常事態の時だけのようです。

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