カクレクマノミの産卵

水槽飼育でも比較的簡単に産卵します。
水温が24度以上30度以下で9から11日毎に産卵を繰り返し、7日ほどで孵化します。
産卵は日中に行われます。オス、メスはしきりにイソギンチャクのまわりの岩を口で掃除しはじめます。メスには短い産卵管の出てきます。
産卵が始まると、メスがまず先に卵を産みつけその後をオスが受精させます。卵の色はオレンジ色です。雄がしきりに口で卵をきれいにし続けます。

2日目から卵は黒ずんできます。オスは卵が孵化するまで卵に新鮮な水を与え、口で一粒一粒、丁寧に掃除をしてやります。

4、5日後に目ができてきます。

5日目、目がはっきりとして、全体は黒みが薄くやや長くなてきます。時々動くものが見られます。

7日目、色が薄くなり、目が完全に見え回りが光ってくると、いよいよ孵化するときです。
孵化は必ず夜、暗くなって少ししてから、親が卵を揺さぶるようにして刺激を与え、一斉に孵化させます。親がいないと孵化する確立は半分以下となり孵化も一斉ではなくなります。
孵化した稚魚は透明で、プランクトンとなり波間に漂い、ほとんどが他の魚の餌になってしまいます。

稚魚は日中は活発に餌を食べますが、淡水の熱帯魚のようになんでも食べるという事はなく、かなり慎重に吟味して生きているもののみ飛びつくようにして食べるます。
水槽飼育では、孵化したてのブラインシュリンプを食べる個体はほとんどなく、一日で死んでしまいます。シオミズツボワムシというワムシなら食べて大きくなるそうですが、一般には手に入らず、私も最長で2週間しか飼育できませんでした。

どなたか稚魚の飼育に成功された方、方法を教えて下さい。
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