雑食性で生命力の強い、中型から大型タイプ

この仲間はごく普通にいるタイプが多く、生命力も強く縄張り争いにも勝つようです。
なかでもトゲチョウチョウウオ・フウライチョウチョウウオは特に強いようで、夏から秋の大平洋側の磯で特に多く見かけられます。
和歌山県の港で5年間ほど調べたところでは、毎年7月の終わり頃フウライチョウチョウウオ、次にトゲチョウチョウウオが、そして8月になると、アケボノチョウチョウウオ、チョウハン、ニセフウライチョウチョウウオ、9月から10月にかけてセグロチョウチョウウオの幼魚が特に多くやってくるようです。
これらはきっと沖縄等の産卵期と関係があるのでしょうが、本当のことはわかっておりません。


トゲチョウチョウウオ
トリクチス期の最後の体長1cmのものは、磯に定住をはじめます。もしトリクチス期のまだ色のでていない稚魚の写真をお持ちなら、連絡ください。ぜひこのコーナーで紹介したいと思います。


そこで成長して1カ月ほどすると、体長2から3cmの立派な幼魚になります。
黄色の成魚と違って、この時期はオレンジがかっており、背ビレに大きな目玉模様があります。
トゲチョウチョウウオは、チョウチョウウオの中では強く何でも食べる方なので、広く分布しています。


フウライチョウチョウウオ 2cm   


フウライチョウチョウウオは、おそらく最も早く黒潮に乗ってやってくる種類です。
ほんの少し後でやってくるトゲチョウチョウウオとは犬猿の仲で、広い海では仲良くやっていても、潮だまりや狭い水槽の中では激しく喧嘩をし、縄張り争いをします。
死滅回遊魚の中では温帯に最も早く適応できそうな種類で、何でも食べる方なので、広く分布しています。


アケボノチョウチョウウオ 1.5cm

アケボノチョウチョウウオは、トゲチョウチョウウオ・フウライチョウチョウウオとは少し違って、やや小型で丸く太っていて、性格もおとなしく協調性が有るようです。
不思議と、黒潮に乗って前2種より遅れてやってくる割には、たくさん見られ、前2種とは違った性格のため共存を許してもっらているようです。


              2.5cm



チョウハン(左)1.5cmとチョウチョウウオ(温帯性-右)1cm
 


チョウハンは一見温帯性のチョウチョウウオと間違いますが、もっと色彩がはっきりしていて、特に背ビレのふちがオレンジで、腹ビレが黄色なのですぐわかります。温帯性のチョウチョウウオは熱帯のサンゴ礁地域には見られず温帯に適応したものですが、ひょっとしたらチョウハンが進化したものかもしれません。


セグロチョウチョウウオ 3cm
ニセフウライチョウチョウウオと共に大型になるチョウチョウウオの一つで、成魚は20cm以上になり見事なものです。性格はおとなしく動作もゆっくりしています。

沖縄方面での産卵時期が遅いためか他のチョウチョウウオが8月から9月にかけてかなりの数が見られるのに、セグロチョウチョウウオは10月以降に多く現れます。

また小さい個体が見つけにくいことから、やや深いところで育ってから2cmほどの個体が浅いところにやってくるのではないかと考えています。



アミチョウチョウウオ 2.5cm

少しくすんだ黄色のこのチョウチョウウオも黒潮に乗って少しだけやってきます。他のこの仲間より警戒心が強く、おとなしい性格です。

サンゴ食のトノサマダイ、スミツキトノサマダイ、ウミヅキチョウチョウウオと同様、おとなしい性格と黄色い体色は関係しているのかもしれません。



スダレチョウチョウウオ 5cm

この魚はフィリッピンや日本にはあまり見られず、南半球のタヒチのような所に多く分布しているようです。

そのせいか、外観はトゲチョウチョウウオに似ているんですが、それらと喧嘩することもなく、性格も穏和で餌に関してもかなり慎重に選り好みして食べます。




チョウチョウウオの喧嘩
迫ってくる相手を背ビレをたてて防御します。



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