白保のサンゴ礁の特徴は、浅いところが多くその中にある溝の周囲に大きなサンゴの群落がある事でしょう。

石垣島の東海岸のサンゴ礁のハイライトを一ヶ所で見れるのですから大変便利です。もちろん魚もたくさんいて捕る人もいないためゆったりと泳いでいます。

サンゴツアーのコースには、大きくわけて3ヶ所の見所がありますが、それを南から順に説明します。



船着き場を出ると、船はワタンジと言われる干潮の時干上がって、リーフまで歩いていけるようになる浅瀬を航行します。ここは普段でも通れるところが一ヶ所しかなく、ウミンチュの腕の見せ所です。

やがて少し深いところに来ますが、これはブーグチという外海から潮が行き来する出入口から入り込んだ溝なのです。その縁には、キャベツのような形をしたウスコモンサンゴが多く見られカラフルな花のようにも見えます。


船は浅いところに入り、以前空港の滑走路の南端の目印に立てられた鉄塔ポール@に近づきます。

付近にはユビエダハマサンゴ(写真左)という人の指のような格好をしたサンゴの群落があります。灰色のものと黄色のものがあり、特に黄色のものの群落の上ではお花畑の上を飛行しているような錯覚がします。

その奥には有名なアオサンゴ(写真右)の大群落があり、大きな潮ダマリのような窪みの周囲は全てアオサンゴの壁があり、別世界のようです。


しばらく船は北に進みますが、やがて見えてくる鉄塔ポールAの付近は、深い所に巨大なハマサンゴ(写真左)があり大きな魚が群れています。またリーフ側の浅瀬にあるエダサンゴ群落(写真右)には小さな魚がいっぱいいて、フィッシュウォッチングに最適です。