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石垣島は亜熱帯海洋性気候に属し、気温は年格差が少なく夏でもそれほど高くはなりません。

しかし太陽の直射は並の強さではなく、輻射熱で冬でも汗ばみ真夏は耐え難いほどの暑さになります。
風の強い日が多く、体感温度はそれにかなり影響されます。

また海洋性気候なので天気の変化が早く、また局地的で、今雨が激しく降ったと思えば、30分後には太陽が出る、しかし1km先では、まだ雨といったことが普通に起こります。
極端な例ですが、私の家の東側の庭に降っている時、西側は降っていなかったという事も経験しました。右の写真は激しく降る雨の様子です。(赤土が流れ出ているのが分かります。)

夏は南西風が吹き涼しいのですが、冬は特に北東風が強く肌寒く感じるほどです。

湿度は全般的に高く特に梅雨の5〜6月は非常に高いので、畳や衣類にカビが生えて困ります。

海の水温は20度以下には下がらず日本でも有数のサンゴ礁が発達しており、世界的に見ても貴重なサンゴ礁の残っている島です。
6月から10月は水温も27度以上ありウェットスーツ無しで十分ですが、11月〜5月はウェットスーツが必要です。特に12月から3月は天候も良くない日が多いので必須です。

また、天気の良さはどうでしょう。
日照時間と降水量で比較してみましょう。

12〜2月は天気が悪いのがわかりますね。石垣島の冬は天気が悪く太陽があまり出てくれません。

6・7月は本土は梅雨ですので天気が悪く雨が多いのは当たり前ですが、石垣島では梅雨の5・6月は意外と天気がいいのがわかります。
それでいて雨も多いのは降るときに一気に降るからで、ザーッと降ったらまた晴れ間も出る・・・というこちらの梅雨の天気の性格によるものです。

8〜10月は天気がいいのに雨が多いのは台風による一気に降る雨のせいで、台風さえ来なければ天気がいいからです。


こちらの天気は予報があてになりません。特に週間予報はそうです。
一番あてになりそうなのは、明日・明後日までの3時間毎の天気と温度、風向・風速のでる
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/leisure/tsuri/47/21110.html
http://weather.yahoo.co.jp/weather/jp/47/47207/94081.html
です。
当日ならひまわりで雲の動きを知り天気の動向を知るのも確実な方法です。http://tenki.jp/satellite/?satellite_type=japan_south 
また、過去の気象データが見たい場合は気象庁のデータベース http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php が便利です。

潮の満ち引きの時間(潮汐表)は気象庁のhttp://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=ISがいいでしょう。


台風はサンゴ礁の発達した島では避けることはできません。台風が来ないと海水温の上昇でサンゴは死滅してしまいます。
ここでは気になる台風について過去のデータを見てみましょう。

左の進路予報は2006年に史上最悪の被害をもたらした台風13号のものです。
このあとさらに発達して石垣島を直撃しました。史上2番目という記録ですが、最大瞬間風速は70mを越えたはずです。計測器が破壊されて記録することができませんでした。

このような台風でも、サンゴ礁のリーフは天然の防波堤として働き、10mを越える高波でもそれほど大きな被害は出ません。
サンゴが島を守ってくれているのです。
台風が発生すると、こちらに来なくても飛行機は飛ばない場合があるし、台風から来る波の影響も出て海は時化てしまいます。
ですから、あまりそればかりを気にしていると6〜10月の台風シーズンには来ることができなくなってしまいます。
ただ、やはり旅行中の直撃だけは避けたいものです。直撃になると丸一日は外に出られませんし、停電も断水も考えられます。
過去に八重山旅行に支障をきたした台風のデーターを見てみましょう。このデーターは本業の「アイランド石垣ツアー&リゾート」の記録の中からキャンセルが出たものだけを選択していますので、実際に近いと思います。赤字は特に支障が大きかったもの。
また沖縄本島の表示がある台風は、那覇空港での乗り継ぎ便に支障が出たものです。
号数
最接近
月日
最接近
距離
中心
気圧
hPa
最大
風速
m/s
暴風半径
km
影響
5段
評価
2003年
2号
4/25
996
20
0
1
6号
6/18
960
40
100
3
14号
9/11
東100km
910
55
100
4
15号
9/20
沖縄本島直
980
30
70
1
2004年
4号
6/10
960
40
50
2
13号
8/12
東70km
950
40
150
3
17号
8/24
960
40
150
4
18号
9/5
沖縄本島直
925
45
200
1
21号
9/26
北東200km
945
40
100
3
23号
10/19
沖縄本島直
950
40
250
2
24号
10/25
沖縄本島直
950
40
120
1
2005年
5号
7/18
西150km
940
45
150
2
9号
8/4
955
40
150
3
13号
8/31
西100km
935
45
300
4
15号
9/10
東50km
945
45
60
3
19号
10/1
南西150km
940
40
100
2
2006年
3号
7/8
東150km
950
40
100
1
4号
7/13
南西100km
970
30
200
3
8号
8/10
北東150km
930
45
100
1
13号
9/16
920
55
120
5
号数
最接近
月日
最接近
距離
中心
気圧
hPa
最大
風速
m/s
暴風半径
km
影響
5段
評価
2007年
4号
7/13
沖縄本島直
930
50
300
1
6号
8/9
南西300km
930
35
100
1
8号
8/18
西200km
990
20
0
1
12号
9/18
930
50
100
4
15号
10/6
西100km
925
55
150
4
2008年
7号
7/17
西150km
960
40
50
1
8号
7/27
南西150km
960
40
50
2
13号
9/12
南西100km
935
50
150
4
15号
9/28
南西150km
915
55
200
3
2009年
8号
8/7
南西120km
945
40
170
2
2010年
7号
8/31
沖縄本島直
960
40
80
1
11号
9/18
南70km
940
50
150
4
2011年
2号
5/28
南東50km
945
40
100
3
5号
6/24
970
30
200
2
9号
8/3
沖縄本島南西
945
45
200
1
ということで、これを避けると来ることができませんね。あまり気にしないで来たら来た時と割り切り、早めに対応する方が良いようです。
台風の進路予想は気象庁のもので http://www.imocwx.com/typ.htm 等で見ることができますが、予想範囲が広いので近づかないと正確にはわかりません。
早くから分かるのは米軍の予想で http://www.nrlmry.navy.mil/TC.html (グリニッジ時間表示のため+9時間する必要があります。)などで見ることができます。
ただ、この情報は当たらない場合も多いので近づいてきた場合は気象庁の方が正確なようです。