フキドウガワと読みます。
伊土名の集落をすぎて北に向かうと橋がありその横に駐車場があります。
この駐車場から眺めると川から右手の方に、同じ色で同じ高さの森が広がっているのが分かります。
気の遠くなるような長い年月をかけ、海水のはいる静かな入り江がマングローブによって陸地化したのです。
ここをクリックすると、パノラマを見ることができます。

ここは天然記念物のヒルギが自生する、いわゆるマングローブ地帯で、うっそうと茂る亜熱帯のジャングルを見ることができます。石垣島では名蔵アンパル、宮良川のマングローブも有名ですが、北部山岳地帯にあるここの景色は雄大で素晴らしいものです。

ここで多く見られるのはアーチ状の根を持つヤエヤマヒルギで、満潮になると下の写真のように根のほとんどが海水の中に没してしまいますが、根のアーチの上の部分で呼吸をし水の中の根に酸素を送っています。
干潮になると根が露出して干潟が現れます。この様子を見るにはその日の干潮と満潮の時間を知っておいてください。
干潟を見るには干潮の前後、約2時間に行くことです。
潮の干満でどのように変化するかを見るには、下の写真にマウスを重ねてください。潮が引くと干潟が現れるのが分かります。
干潮時には干潟の生き物を観察できます。
ただ、ここは干潟の生き物の産卵や生活の場所なので、「走り回ったりしないで、できる限り歩かずじっと座って待ち、生き物を観察する」ようにしてください。
シオマネキやトビハゼを観察できます。土が堅い場所を選んで、しばらくじっとしていると出てきます。
ただ、デリケートな干潟ですから、写真上の細い支流の対岸の干潟などは柔らかく傷つきやすいため入るのはやめましょう。
ずっと右手に広い干潟があります。
泥んこ遊びだと思って、子供を走り回らせている方がおられます。絶対にやめてください。
また、川に近い泥んこの場所にはオレンジ色のツメをしたヒメシオマネキも見られます。
トビハゼも安心して川から上がってきてピョコピョコ砂の上を歩き始めます。
あちこちにある穴から白い爪をしたオキナワハクセンシオマネキが出てきて、餌を食べ始めます。
写真の白く見えるのがシオマネキです。
ただし微妙なバランスで成り立っている湿地帯ですから、出来る限り自然のままにしておきたいものです。細心の注意を払って入ってください。
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