ヤエヤマヤシ群落

米原ビーチよりさらに東に少し行くと、ヤエヤマヤシ原生林の看板が見えてきます。
この山の手では世界でも石垣島のここと西表島にしかない、天然記念物のヤエヤマヤシの群落を見ることができます。
この周辺の県道の街路樹など、植えられてあるヤシはほとんどこのヤエヤマヤシの苗木なのですが、原生林のヤシと比べてみてください。
遊歩道は、うっそうとしたジャングルの雰囲気を手軽に味わえます。

見学無料 駐車場(無料)あり

歩き始めて最初に目がとまるのがこれ、ギランイヌビワの巨木(写真左)です。
この木は枝を広げるために板状の根(板根)を発達させます。また、小さいイチジクのような実を直接幹につけます。

ジャングルの道で目立つのがクロツグ(写真右)。日陰に絶えて下草のようにはえるヤシの仲間です。

遊歩道は展望台へ行く道を右に見た後、ヤエヤマヤシの群落のある所で終わりますが、ここでは見上げるように高いヤエヤマヤシを見ることができます。葉の長さは4mほどもある巨大なヤシで、樹齢は200年ほどだといわれています。

世界でも他に近縁種のない珍しいヤシで、なぜここにだけ生えているのかは謎です。

根本に注目すると写真右のようにもじゃもじゃの根っこが出ていますが、これはある程度の高さになると身体を支えるために出してくるものです。

写真にマウスをあてると若い木の根と比較できます。これは付近の街路樹のものです。

大型のヤシですが、種はこのように小さいものです。
ここの山の手にはヤシ記念館があります。展示そのものは料金の割に貧弱なのですが、展望台がありそこから眺める景色がそれを補って余りあるものです。ヤシの群落と川平方面のサンゴ礁の展望を楽しめます。
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